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消費者の商品に対するクレームには『美味しくない』『臭いがする』など様々なものがありますが、 最も件数が多いのは「虫が入っていた」「異物が混入していた」といった異物混入クレームです。 クレームの発生元を特定するのは困難であり、色々なケースが考えられるのですが、 一般的に消費者は最終製造者(米穀卸)へクレームすることが多いです。 クレームが発生すると、米穀卸は以下のような手順を踏むことが考えられます。

異物混入クレームへの対応

原因対策及び防止対策としては、これまで限られた範囲での殺虫や清掃を行ってきました。
さらには新たな選別機を設置することも対策方法として考えられるでしょう。
殺虫方法として以前は燻蒸(くんじょう)が主流であり、工場内を文字通り殺虫剤で燻す(いぶす)ことによって行ってきました。
しかし、使用薬剤の製品への影響から、殺虫効果の薄い薬剤へ変更されており、効果が表れにくくなってきています。
また、害虫駆除業者と契約し、定期駆除を行うこともあります。 選別機の設置は、商品の品質向上も兼ねるため、取引先への効果は上がりますが、投資額は高額なものとなり、 次々とできるものではありません。

ここに、清掃による異物混入(虫)の減少効果を表したグラフがあります。 単純な清掃だけでは減少できない虫の個体数が、一定数で安定しているのが分かります。

従来通りの燻蒸では集塵ダクト内に厚く堆積した糠層内に繁殖している虫までは燻煙が届かないといった点があり、表層に繁殖している虫にしか効果が無いケースが殆んどです。

さらに、これまで弊社にて行ってきたクリーニングによって発見された精米工場内の汚染例です。

汚染の現状画像

設備クリーニングまでの主な流れ

お客様へクリーニングの内容説明と効果を説明させていただき、
資料や現場確認をもとに現場調査の見積書を提出致します。
※ 現場調査は有償となります。

見積をもとに現場調査を行います。
調査結果に沿って、報告書を作成し、報告会を実施致します。

施工(クリーニング)箇所を絞り込み、
実施内容を打ち合わせた後、 クリーニングの見積を提出致します。

クリーニングを行います。
クリーニングの途中で重大な汚染箇所等が見つかった場合には、
その場で立会報告をさせていただきます。

クリーニング結果に沿って、報告書を作成し報告会を実施致します。
併せて、今後の取り組みについて意見交換会も行います。

報告の例

現地調査

工場内で虫を発生させないようにするためには、理想としては工場内全てをクリーニングし、 清潔な状態を保っておくことでしょう。しかし、実現するためには膨大な金額が掛かります。
冒頭に書いたように、最低限の間接コストに抑えてクレームの無い商品を消費者に提供するには、最も効果の高いコスト投入手段を探る必要があります。
実際に虫が発生している箇所をクリーニングすることで、クレーム削減の近道になる場合が多いですが、下図にあるように、事前調査を行わなかったため、機械のみを清掃してしまい、 虫が発生する真の原因がダクト中の糠詰まりであることに気付かずに解決には至らなかった ということもあります。

これは、事前調査を行った場合と行っていない場合の試算シミュレーションです。 必ずしもすべてがこのようになるわけではありませんが、事前調査を行わずにクリーニング施工を行う場合、 クリーニング範囲も広くなる為初期費用が高くなる傾向があります。 1 回目が終了しても、全体的な把握ができていないため、2 回目、3 回目も同様の費用が掛かると予測され、 更には本当に虫や異物の削減となっているのか?と感じてしまうこととなります。 事前調査を行えば、清掃が必要な箇所を特定したうえで行うことが出来るため、段階的に費用を抑えることができ、 結果的には工場全体を把握することとなります。 また、どうしても虫や糠が滞留してしまう箇所には、別の策を講じることができるでしょう。

調査費用

現場確認及び資料、クレーム内容のヒヤリングなどによって 絞り込んだ箇所を元に、発生源を遡って調査します。 右図の例にあるように、機械部品を取り外したり、ダクトを 開口して状況を確認し、写真撮影等を行います。
機械部品の取り外しは、取り付けによって元に戻りますが、 ダクトの開口については、新たな点検口の取り付けにて 対応いたします。点検口の費用も調査費用に含まれて おります。
調査中に新たな汚染箇所を見つけることがあります。 場合によっては応急処置を行うこともありますが、 全体調査を優先的に行って、問題箇所を把握します。

施工事例

ドライアイスブラストマシンを使った清浄

ダライアイスブラストとは?

ドライアイスの粒子(ペレット)を高圧エアーにのせて噴射させ、その衝撃力・冷却 収縮率の違い・昇華時の膨張力で対象物の汚れを除去します。ドライアイスは自然昇華(気化)するため、付着物の剥離洗浄後に水分を残さず、設備を乾燥させる手間が 無く、汚水も発生しません。除去後の糠はそのまま糠回収業者が持ち帰れるため産廃 費用が大幅に削減できます。また、稼働中でも作業することが可能となり作業時間も大幅に短縮できます。

ドライアイスブラスト剥離原理

  • 高速噴射されるドライアイスペレットが対象物に当たる衝撃力で剥離します。
  • ドライアイスの温度はマイナス78.9°Cと極めて低く、剥離対象物と母材を急速に冷却します。冷却された母材と剥離対象物は収縮しますが、その収縮率の差によって クラックが生じて剥がれやすくなります。
  • ドライアイスが気体に変化する時、その容積が700~800倍に膨張します。 母材と剥離対象物の間に入ったドライアイスが膨張し、対象物を剥がしやすくします。

ドライアイスブラスト工法(原理と特徴)

  • ドライアイスは固体から一気に気体に変化するため、ゴミ・水分が残りません。
  • 金属(鉄・アルミ・ステンレス・真鍮等)の母材に一切傷を付けません。
  • 機械・装置の細かい部品を分解すること無く洗浄が可能です。
  • ドライアイスは毒性が無く不燃性で安全です。
  • ブラスト後、メディアは昇華して対象物の粉塵しか残りません。廃棄物減少!
  • 電気部品や精密部品など、水気を嫌う場所での洗浄が可能です。
  • 洗浄後の機械乾燥時間が一切掛からないため、全体の作業時間が短縮されます。

ドライアイスは環境に優しい

発電所や石油精製過程で発生する純度の高い炭酸ガスの大半はそのまま大気に放出されているため、 環境破壊に繋がると言われています。しかし、ドライアイスは新たに炭酸ガスを生成するのではなく、 その炭酸ガスの一部を利用して作られるため、大気放出総量には一切関係ありません。
こういったことから、ドライアイスは環境に優しいと言えるでしょう。

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